日本国内の侵入窃盗は増加傾向にあり、2023年には44,228件が発生。そのうち41.6%が住宅を狙ったもので、特に一戸建ては約30%を占めています。
さらに、侵入手段の約70%が窓からの侵入というデータもあり、窓の防犯対策が急務です。そこで注目されるのが「シャッター」。侵入に時間がかかることで犯行を諦めさせるだけでなく、室内の視認性を下げ、犯罪のリスクを高める効果があります。
本記事では、警察庁のデータを基に、シャッターがどのように防犯対策として機能するのか、実際の事例や活用方法を交えて詳しく解説します。
空き巣はどんな家を狙うのか?
空き巣は無作為に家を狙うわけではなく、侵入しやすい家を見極めています。
2023年の侵入窃盗の認知件数は44,228件(前年比+20.9%) と増加傾向にあります。
侵入窃盗の約41.6%(18,379件)が住宅で発生しており、特に 一戸建て住宅が最も狙われやすく、全体の約30%(13,131件)を占めることが分かっています。
- 人目につきにくい立地(塀が高い、裏道に面している)
- 防犯対策が不十分(鍵が1つだけ、防犯カメラなし)
- 侵入に時間がかからない(窓ガラスを割ればすぐ入れる)
特に注目すべきは侵入手段の約70%が窓からの侵入(4,803件)というデータです。つまり、窓の防犯対策を強化することが非常に重要だと言えます。
シャッター設置で狙われにくい家を作る理由
シャッターを設置することで、家の防犯力が大幅に向上します。その理由を3つのポイントで解説します。
侵入に時間がかかる
警察庁のデータによると、侵入に5分以上かかると約7割の犯人が諦める という統計があります。シャッターがあることで、窓を割っての侵入が難しくなり、「手間のかかる家」=「避けられる家」 になります。
視認性の低下で狙われにくい
シャッターが閉まっていると、室内の様子が見えなくなります。これにより、
- 住人がいるかどうか分からない
- 貴重品があるかどうか判断しづらい
といった点で、犯人にとってリスクが高まります。
物理的障壁としての強さ
強化ガラスや防犯フィルムも有効ですが、シャッターはそれ以上の物理的障壁になります。特殊工具を使えば突破できるケースもありますが、「音が出る」「時間がかかる」 ため、犯行を諦めるケースが多くなります。
実際の事件で分かるシャッターの防犯効果
過去の事件を振り返ると、シャッターがあったことで被害を防げた事例がいくつもあります。
事例1:東京都内の戸建て住宅 空き巣グループが侵入を試みるも、シャッターが閉まっており断念。隣家にはシャッターがなく、そちらが狙われた。
事例2:関西のマンション1階 窓ガラスを割る侵入が多発していたが、シャッターを導入した世帯の被害率は大幅に低下。
このように、実際の犯罪データからもシャッターの防犯効果が実証されています。
4. 防犯効果を最大化するシャッターの使い方
シャッターの防犯効果をより高めるために、以下のポイントを意識しましょう。
- 電動シャッターを活用(すぐに開閉できるので、日常的に使いやすい)
- 夜間だけでなく昼間も部分的に閉める(外出時に「防犯対策している家」とアピール)
- 防犯カメラ・センサーライトと併用(犯行のリスクをさらに高める)
まとめ:防犯は「心理戦」!シャッターは最大の武器
防犯対策は「いかに侵入犯に諦めさせるか」が鍵になります。そのためには、物理的な障壁だけでなく、
✔「この家は狙えない」と思わせる工夫
✔普段からの防犯意識の高さを見せる
ことが重要です。
シャッターは、単なる雨風よけではなく「心理的・物理的な防犯対策」として非常に有効です。警察庁のデータを見ても、一戸建て住宅が狙われやすく、窓からの侵入が最も多いことが明らかです。ぜひ、防犯意識を高める第一歩として、シャッターの活用を検討してみてください!