お年寄りにはきついシャッターの開閉!安全で楽な解決法

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シャッターを開閉している老婆 コラム

お母さん、今日シャッターの調子はどう?

さっき開けようとしたら、重くて全然上がらなくてね…💦結局諦めて裏口から出たよ。

それ危ないよ!🚨 先月もご近所の山田さんがシャッターで腰痛めたって言ってたでしょ?

そうなのよ。でも業者さんに頼むとお金かかるかしら…😞

今度の週末見に行くから、それまでシャッターは無理しないでね。


このような会話、ご家族の間でありませんか?
高齢になるにつれ、日常のちょっとした動作が大きな負担になっていきます。

特にシャッターの開閉は、重さと操作の複雑さから多くのお年寄りが苦労する作業の一つです。国内の調査によれば、65歳以上の方の約40%が「シャッター操作に不安や困難を感じている」と回答しています。

この記事では、お年寄りの方がシャッターを安全・簡単に操作するための具体的な方法や、ご家族ができるサポート、さらには介護保険を活用した改修の可能性まで詳しくご紹介します。

 

執筆者
黒田 健二

地元の建設会社で15年間現場監督を務め数多くの施工実績を積んできました。2015年に独立。
現場で培った経験と知識を、プロの視点で分かりやすく情報を発信します。

お年寄りがシャッター操作で直面する困難

力の問題

「年を取ると、シャッターが重く感じるようになりました」

 

これはよく耳にする言葉です。実は、70歳を超えると握力は20代の約60%まで低下すると言われています。

通常、手動シャッターを上げるには10〜15kgの力が必要ですから、これは決して小さな負担ではありません。

 

バランスの問題

シャッターを上げる際、体を少し後ろに反らせる方が多いのですが、これが腰への負担となり、バランスを崩して転倒するリスクもあります。

特に冬場は足元が滑りやすく、シャッター操作中の転倒事故が増加します。

 

緊急時の不安

「災害時にシャッターが開かなかったらどうしよう…」

この不安は多くの高齢者が抱えています。特に一人暮らしの方にとって、非常時のシャッター操作は大きな心配事です。

【実際にあった事例】大阪府在住の佐藤さん(78歳)
朝の買い物に出かける際にシャッターを上げようとして腰を痛め、そのまま3時間動けなくなってしまいました。
幸い、定期的に訪問している介護ヘルパーさんが発見し、大事には至りませんでしたが、この出来事をきっかけにシャッターの電動化を決意されました。

 

すぐにできる改善策

💡手動シャッターを使いやすくする工夫
すぐに電動化ができない場合でも、いくつかの方法で手動シャッターの操作を楽にすることができます。

  1. レバーハンドルの交換
    標準装備のハンドルは金属製で握りにくいことが多いです。握りやすい太めのグリップに交換するだけで操作が格段に楽になります。費用は3,000〜8,000円程度で、専門業者に依頼しても半日で終わる簡単な工事です。
  2. 延長レバーの取り付け
    力学の原理を利用した「延長レバー」を取り付けることで、必要な力を約半分に軽減できます。特に身長が低めの方には効果的です。費用は5,000〜15,000円程度です。
  3. 潤滑油の定期塗布
    シャッターのレールに専用の潤滑油を3ヶ月に1回程度塗ることで、動きがスムーズになります。お子さんやお孫さんが訪問された際に一緒にメンテナンスするのも良いでしょう。

 

選び方のポイント

潤滑油は「シリコンスプレー」タイプがおすすめです。油が垂れにくく、ホコリが付きにくいので、長期間効果が持続します。ホームセンターで1,000円程度で購入できます。

 

シャッターの電動化という選択肢

電動シャッターのメリット

手動シャッターを電動化することで、ボタン一つで開閉が可能になります。これにより以下のメリットがあります。

  • 身体的負担がほぼゼロになる
  • 操作時の転倒リスクがなくなる
  • 緊急時でも素早く対応できる
  • 防犯面でも安心(完全に閉め忘れがない)

 

電動化の方法と費用

既存の手動シャッターを電動に改修する方法は主に2つあります。

①後付けモーター設置
既存のシャッターはそのままで、モーターユニットを後付けする方法です。費用は以下の通りです。


  • 標準的な住宅用シャッター:80,000〜120,000円
  • 工事期間:通常1日
  • メリット:比較的安価、工事が簡単
  • デメリット:既存シャッターの状態によっては対応できない場合もある
②シャッター本体ごと交換
シャッター本体から電動タイプに交換する方法です。


  • 費用:150,000〜250,000円
  • 工事期間:1〜2日
  • メリット:最新の防犯機能も導入可能、長期的な耐久性が高い
  • デメリット:費用が高い、工事が大がかり

【電動化事例】 東京都の田中さん(81歳)
手動シャッターを操作する際に何度も腰を痛めていました。ご家族と相談の上、介護保険を利用した電動化リフォームを実施。自己負担額は約3万円で済み、「朝の準備が楽になって、外出する機会が増えました」と喜んでおられます。

 

介護保険を活用したシャッター改修の詳細ガイド

介護保険でシャッター電動化が可能なケース

介護保険の住宅改修費支給制度では、「自立した生活を送るために必要な改修」として、一定の条件を満たせばシャッターの電動化工事も対象となります。

適用条件

  • 要支援・要介護認定を受けていること
  • ケアマネージャーなどが「必要性」を認めること
  • 住宅改修費支給の上限額(20万円)内であること

 

申請から工事までの流れ

  1. 担当ケアマネージャーへの相談
    まずはケアマネージャーに相談し、シャッター操作の困難さを具体的に伝えましょう。
  2. 「住宅改修が必要な理由書」の作成
    ケアマネージャーや作業療法士などに「理由書」を作成してもらいます。この際、シャッター操作で転倒リスクがあることや外出機会が減少していることなど、具体的な生活への影響を記載してもらうことが重要です。
  3. 業者の選定と見積書の取得
    介護保険対応可能なリフォーム業者から見積書を取得します。複数社から取るとより良い提案が得られるでしょう。
  4. 申請書類の提出
    以下の書類を市区町村の介護保険窓口に提出します。

    • 住宅改修費支給申請書
    • 住宅改修が必要な理由書
    • 工事費見積書
    • 工事前の状態が分かる写真
    • 住宅の所有者の承諾書(賃貸の場合)
  5. 事前承認を受ける
    市区町村から事前承認を受けてから工事を開始します。
  6. 工事の実施
    承認後に工事を実施。完了後は工事後の写真や領収書を保管しておきましょう。
  7. 支給申請
    工事完了後、必要書類を添えて支給申請を行います。

 

自己負担額の目安

介護保険では改修費用の9割(一定以上所得者は8割または7割)が支給されます。つまり、

20万円の工事の場合:自己負担は2万円〜6万円、上限額は原則20万円(生涯で一度)

 

知っておきたいポイント

介護保険でシャッター電動化を認めてもらうコツは、「シャッター操作ができないことによる外出機会の減少」「転倒リスクの軽減」など、生活の質や安全面への影響を具体的に示すことです。単に「操作が大変」だけでは認められにくい場合があります。

 

地域独自の上乗せ制度

一部の自治体では、介護保険の住宅改修費に独自の上乗せ制度を設けています。
例えば…

東京都世田谷区:最大30万円まで上乗せ
大阪市:最大10万円まで上乗せ

お住まいの自治体の高齢福祉課に問い合わせてみましょう。

 

お年寄りに優しいシャッター操作のコツ

💡手動シャッターを安全に操作するコツ
手動シャッターを使い続ける場合は、以下のコツを実践してみてください。

  1. 正しい立ち位置
    シャッターに対して斜め45度の位置に立ち、足を少し開きます。これによりバランスが安定し、腰への負担も軽減されます。
  2. 両手での操作
    片手ではなく必ず両手でハンドルをつかみましょう。力が分散され、腕や肩への負担が軽減されます。
  3. 呼吸を意識する
    シャッターを引き上げる際は息を吐きながら行うと、腹筋に自然と力が入り、腰を痛めるリスクが軽減されます。

 

💡電動シャッターの便利な使い方

  1. リモコンの置き場所
    リモコンは玄関近くの取りやすい位置に固定しておくと便利です。また、首から下げられるタイプのリモコンホルダーもおすすめです。
  2. 停止位置の調整
    電動シャッターは途中で止めることもできます。夏場は風通しのために少し開けておくなど、季節に応じた使い方ができます。

 

家族ができるサポート

ご家族が訪問される際は、シャッターの動作確認をしてあげてください。リモコンの電池切れやレールの汚れなど、小さなトラブルを早期に発見できます。

 

緊急時の対応策

停電時の対応方法

電動シャッターでも停電時には手動で操作できる「手動切替機構」が付いています。その使い方を覚えておくことが重要です。

 

手動切替の基本手順

  1. 赤い紐や赤いボタン(機種により異なる)を引く
  2. 手動モードに切り替わったら、専用のハンドルで操作
  3. 電気が復旧したら、再度電動モードに戻す

※事前準備のお願い
実際に停電が起きてから慌てないよう、晴れた日中に家族と一緒に手動切替の練習をしておくことをおすすめします。特に、手動切替装置の場所を確認しておくことが重要です。

シャッターの近くに以下の情報を記載した「緊急連絡先カード」を貼っておくと安心です。

緊急連絡先カードの作成
  • シャッター業者の連絡先
  • 近所の頼れる方の連絡先
  • 手動切替方法の簡単な説明

 

まとめ:安心・安全なシャッター生活のために

シャッターの問題は、単なる『便利/不便』の問題ではなく、高齢者の『外出意欲』や『自立』に直結する重要な問題です。シャッター操作の困難さから外出を控えるようになると、身体機能の低下や社会的孤立につながりかねません。

特に注意していただきたいのは、『これくらい自分でできるはず』と無理をしないことです。適切な住環境の整備は、自立した生活を長く続けるための投資と考えてください。

高齢者のお宅のシャッターで最も多いトラブルは、長年の使用による『レールの歪み』『スプリングの劣化』です。

これらは少しずつ進行するため、ご本人は気づきにくいのですが、操作がだんだん重くなっていきます。したがって、年に1回程度、専門業者による点検をおすすめします。

早期発見できれば、大がかりな修理や交換を避けられることも多いので、シャッターの点検は習慣にされることをおすすめします。

今日からできること

  • 無理せず家族に相談する
    シャッター操作に不安を感じたら、まずはご家族に相談しましょう。
  • ケアマネージャーへの相談
    介護保険を利用したシャッター改修の可能性を聞いてみましょう。
  • 専門業者への点検依頼
    現在のシャッターの状態を確認してもらいましょう。

最後に

シャッターの操作は、高齢者の方にとって思いのほか大きな負担となります。

しかし、適切な対策を講じることで、その負担を大きく軽減することができます。 特に介護保険を活用すれば、費用負担を抑えながら安全で使いやすい電動シャッターに改修することも可能です。

ぜひ、この記事を参考に、ご自身やご家族のシャッター生活の改善を検討してみてください。 毎日の小さな負担を減らすことが、長く自立した生活を送るための大切な一歩となります。安心してシャッターを操作できる環境づくりに、この記事がお役に立てば幸いです。

また、お住まいにまだシャッターが設置されていない方は、「シャッター取付!防犯対策雨戸からシャッター後付け工事できる?」の記事もご参考いただければ、防犯対策と利便性を両立する方法について詳しく知ることができます。